各学習テーマには基礎から上級まで、I〜III のコースレベルが設定されていますので、テーマを選ぶ際の目安にして下さい。

(1) 複視治療のためのマネジメントオプション

 このコースの提供は終了しました。


(2) 空間の知覚  (コースレベル III)

伊藤 克也

 私たちは身の回りの広がりのある空間をどのように知覚しているのだろうか。小さな文字を読むための視力だけでなく、空間の正しい把握は、私たちが活動する上できわめて大切である。方向や奥行きの判断には多くの要因が関与している。これらを分析し、空間知覚の特性を明らかにしよう。また、眼鏡レンズの処方によっては、空間の知覚が歪められることがある。その原因と対処法についても考える。

  

(3) ルーペと望遠鏡の光学  (コースレベル II)

杉山 忠男

 ルーペは小さな文字を読むときや細かな作業をする際に、最も手軽に使える拡大鏡である。しかし、表示されている倍率どうりに見えないという経験をもつ人は少なくない。設計時の条件とルーペを使うときの状況が異なるためである。望遠鏡も目的に合わせて機種を選択する必要がある。このセミナーでは、ルーペと望遠鏡の光学について解説し、ロービジョンケアの補助器具としてどのように使いこなせばよいか考えてみる。

  

(4) 両眼単一視の基礎 (コースレベル II)

関 真司

 左右眼の網膜像からの視覚情報は、視覚伝導路を介して大脳の皮質レベルで統合され、両眼単一視が生じる。この両眼単一視は、両眼情報処理の最終段階に位置し、両眼視の理解を深めるために必要である。ここでは、両眼単一視の基礎的知識として、ホロプター、空間視物に対する視方向、生理的複視と病的複視、固視などについて解説する。これらの知識は、両眼単一視を臨床で応用する際に不可欠である。

  

(5) 糖尿病と眼 (コースレベル III)

森 一成

 糖尿病は近年急激に患者数が増加しつつあり、日本における失明原因の第1位は糖尿病性網膜症である。したがって、ビジョンケアにたずさわる我々はその対処法を知っておかねばならない。ここでは、糖尿病のメカニズム、臨床症状、合併症、治療法などについて解説する。特に糖尿病性網膜症については、眼底所見を含め詳説する。

  

(6) 内面累進屈折力レンズの歪み軽減効果 (コースレベル II)

今枝 大

 内面累進屈折力レンズはなぜゆがみが少ないのか、倍率の観点から考えてみる。そのための予備知識としてSpectacle Magnificationを理解することから始め、乱視レンズの設計でレンズ表面にトーリック面のあるものとレンズ裏面をトーリックにしたものとでは、同度数のレンズでも設計により倍率特性が異なることを確認する。そして、累進屈折力レンズの遠用部と近用部の倍率差を外面累進レンズと内面累進レンズで比較する。

  

(7) 光の本性と紫外線対策 (コースレベル II)

西谷 正

 光は眼に見える可視光だけではない。光は電磁波の一種で、それぞれの波長領域で異なる性質を持ち、物質との間に様々な相互作用がある。特に、紫外線は眼に見えないが、体への影響が大きい。本稿では、光の波動性、粒子性について解説し、紫外線の特徴と注意すべき点などについて述べる。

  

(8) スポーツビジョン I (コースレベル II)

福田 和夫

 近年、スポーツビジョンが注目されている。スポーツビジョンとは、スポーツ選手に必要とされる動体視力や瞬間視を検査し、さらにトレーニングにてより競技力を高めていこうというものである。まだ歴史が浅く、確立されてない面も多いが、またそれが魅力でもある。このコースでは、スポーツビジョンの概要を中心に解説する。

  

(9) メガネの日本伝来と変遷 (コースレベル I)

西山 朝雄

 「メガネはいつごろ発明されたものですか?」「日本でメガネを最初にかけたのは誰ですか?」こんな質問をよく受けます。メガネの業界にいて、メガネのことはよく知っているつもりでも、意外と知らないことも多いものです。メガネは誕生以来、時代の変遷のなかで、その時々の社会的影響を強く受け、その有様を様々に変えてきています。メガネにかかわる歴史上の逸話を通してメガネに対する理解を一層深めていただけるよう、メガネの雑学をお話します。

  

(13) 緑内障 (コースレベル III)

森 一成

 眼を脅かす成人病のうち、緑内障は日本における失明原因の第2位である。治療法の進歩により、緑内障はもう不治の病とはいえないが、いったん萎縮した視神経を元に戻すことはできない。定期検診を受け、早期発見、早期治療が大切である。本稿では、緑内障の検査法、診断、治療法について詳説する。

  

(14) 明るさの知覚 (コースレベル II)

杉山 忠男

 われわれの周りの明るさの変化は、月明かりから直射日光まで、実に 1000万倍以上に達する。突然暗い部屋に入ったときには何も見えないが、しばくすると見えるようになる。眼は光の強さの変化に適切に順応する能力をもっている。  視力もまた明るさに関係する。暗い所では中心視力は低いが、視野周辺の方が比較的よく見え、明るくなると、中心の方がはっきり見えてくる。
 これらの諸問題について、眼がどのように明るさを感じるかについて解説する。

  

(15) 高血圧と眼 (コースレベル III)

森 一成

 高血圧が続くと血管の壁がもろくなり、ある日突然に生命や社会活動に危険な循環器系合併症を発症する。このため、欧米では高血圧のことを「静かな殺人者」と呼んで注意を喚起している。本稿では高血圧のメカニズム、症状を解説し、特に眼底所見について詳説する。眼底は血管の状態を直接観察できる唯一の場所である。

  

(16) 眼鏡公正競争規約の読み方 (コースレベル I)

西山 朝雄

 [眼鏡類の表示に関する公正競争規約]は、不当表示防止法および独占禁止法に基づいて制定された、眼鏡取引における規約である。日本の眼鏡士は、視機能検査の知識や技術とともに、公正な眼鏡販売のためのこの規約を理解しておかねばならない。本講座では、この規約の各条文について、その意味を詳しく解説する。

  

(17) オプトメトリー検眼-両眼視検査編 (コースレベル I)

加藤 元嗣

 検眼初心者のためのオプトメトリー検眼Part2です。アメリカ式21項目検査のうち#8から#21までの両眼視検査の方法を解説します。これらの両眼視検査は問診で眼精疲労が認められた場合、その原因が何であるかを特定し、その対処法を具体的に数字で表すために行います。検査中に困ったときの対処法についても解説します。

  

(18) スポーツビジョン II (コースレベル II)

福田 和夫

 スポーツビジョンは、「検査」「矯正」「トレーニング」「保護」の4つの柱からなっている。このコースでは、その中から「トレーニング」を中心に取り上げ、解説する。スポーツビジョン I では、「検査」を中心にスポーツビジョンの概要を扱っているので、まず I を学習されることを推奨する。

  

(19) 光の波動性 (コースレベル II)

西谷 正

 光は電磁波の一種である。その波長が非常に短いために、我々が普通見ている光は直進し、1本の光線として扱うことができる。ところが特殊な条件下では、音波や水面の波と同じような振る舞いが光にもみられる。本稿では、光が波であることを示す干渉、回折、偏光の現象について解説する。

  

(20) 固視ずれとその臨床応用 (コースレベル III)

関 真司

 両眼視の最終プロセスで生じる両眼単一視では、色々な臨床的な特徴が見られる。その中で、固視ずれは両眼視におけるヒトの眼の特異から生じる現象である。一般視機能検査にも、この固視ずれ測定が利用され、より正確な視機能分析・対処が試みられるようになってきた。今回は、両眼単一視の臨床応用として、固視ずれについて解説する。

  

(21) コンタクトレンズの基礎 (コースレベル I)

伊藤 克也

 コンタクトレンズ(CL)をフィッティングする上で、あるいは眼鏡店での一般検眼においてCLに関する質問に適切に答えるために不可欠なCLの基礎を解説します。直接CLフィッティングに関与しなくても、ビジョンケアをする上でなくてはならない基礎知識です。

  

(22) 屈折補正の基本 (コースレベル I)

今枝 大

 レンズを使うとどうして近視や遠視が補正できるのか?
同じ被検者に対して、眼鏡とコンタクトレンズでは度数が異なるのはなぜか?
屈折補正の基本を図を使ってわかりやすく解説します。

  

(23) 屈折均衡検査と両眼視 (コースレベル I)

津本 格

 屈折検査を行う時は先ず左眼を遮蔽して右眼の屈折検査を行い、次に右眼を遮蔽して左眼の屈折検査をします。そしてその後に屈折均衡検査(バランス検査)が行われます。本稿ではバランス検査とその目的、そして両眼視について話します。

  

(24) 非球面眼鏡レンズの発展 (コースレベル III)

白柳 守康

 非球面が眼鏡レンズに使われるようになって久しい。近年では、球面レンズよりも非球面レンズの方が一般的になりつつある。本稿では、今日のように隆盛になった非球面レンズの発展の歴史を振り返り、球面レンズおよび非球面レンズ各タイプの特徴と限界、さらに最近の動向について解説し、より深く正しく非球面レンズを理解することを目的とする。

  

(25) 眼鏡店でのロービジョンケア (コースレベル III)

関 真司

 生活の向上や老齢人口の増加によって、視力に対する期待や必要の度合は、今後ますます多様化する。高齢化社会に突入しつつある日本では、高齢者の近方でのロービジョンケアがますます要求されるであろう。このケアは、眼鏡店の既存の検眼設備とロービジョンの基礎的知識があれば十分対応可能である。

  

(26) 形の知覚 (コースレベル III)

杉山 忠男

 網膜上に外界の像が投影されただけでは、物を見たことにはならない。視細胞がとらえた光の情報は、大脳視覚領に伝えられ、そこで様々な処理過程を経て物の形が認識される。その際私たちは、あるがままの物の形を見ているのでなく、様々な要因に影響された結果を見ている。本稿では、まず視覚系の解像力について、そして形の認識過程、錯視現象などについて述べ、物体や文字はどのようにして認識されるのかを解説する。

  

(27) 色の知覚 (コースレベル III)

西谷 正

 私たちは、赤、黄、緑、青など様々な色を感じ、およそ200万色を見分けるといわれています。色は光の性質だけで決まるものではなく、眼と脳の生理が関係しているので、光の物理と知覚の両面からアプローチする必要があります。本稿では、色の表し方、色の知覚に関する現象、そして色覚異常などについて解説します。

  

(28) 調節機能検査の基礎 (コースレベル I)

伊藤 克也

 調節とは、水晶体の屈折力を変化させて、近い距離を明視できるようにする作用で、視機能の主要な要素である。調節機能を把握するにはいろいろな角度から調べることが必要である。
 本稿では、調節力や調節ラグ、相対調節力、調節効率など、調節機能を検査する主なテストの方法と、それらをどんなときに行うかなど調節検査の基本を解説する。

  

(29) 調節機能分析 (コースレベル III)

伊藤 克也

 調節は視機能の主要な要素である。調節機能を検査する基本的なテストを紹介した後、さらに詳しく調節の分類と調節対輻輳比 CA/Cについて述べ、調節機能不良の特徴と対処法を考える。また、調節と輻輳のバランスに関するプラッツの基準についても解説する。

  

(30) 角膜疾患 I (コースレベル III)

森 一成

 角膜は眼球の前面に位置し、常に外部からの様々な刺激にさらされている。角膜は眼光学系の屈折力の2/3を担っているため、角膜の異常は視力に重大な影響をもたらす。角膜は疾患の種類が多いので二部に分けて、本稿では主に非感染性の疾患の診断と治療および角膜手術について解説し、感染性の疾患は別稿「角膜疾患II」とした。

  

(31) 角膜疾患 II (コースレベル III)

森 一成

 前稿「角膜疾患I」では非感染性の疾患と角膜手術について述べた。本稿では感染性の角膜疾患について、原因、症状、診断そして治療方法を解説する。感染性角膜炎はコンタクトレンズの装用が誘因となることがあるため、オプトメトリストはこれを熟知しておく必要がある。

  

(32) オプトメトリー検眼-分析編 (コースレベル I)

加藤 元嗣

 今回は「オプトメトリー検眼を習得しよう」シリーズの最終回です。21項目検査の結果得られたデータの見方とデータ分析の仕方について解説します。OEP分析を中心にグラフ分析やモーガン分析を織り交ぜながら簡単にデータを分析していく方法を紹介します。

  

(33) 斜位検査 (コースレベル I)

津本 格

 斜位があっても、普通に物を見ている時は眼位のずれはありません。斜位は両眼の融像を妨げた時にはじめて確認できます。斜位は眼精疲労、頭痛、眼の圧迫感、吐き気などの原因になることがあります。このコースでは斜位の種類、測定法、斜位患者の訴える症状などについて、具体的に説明します。

  

(34) 眼鏡店での眼科学 (コースレベル I)

木下 靖子

 眼鏡店に来られるお客様の中には、眼や全身の疾患を持った方がいらっしゃることがあります。疾患に気づいていない方もみえます。眼鏡店で検査に従事する者は眼の疾患について知っておき、適切に対応しなけれはなりません。このコースでは、白内障と緑内障についてやさしく解説します。

  

(35) 眼鏡レンズ素材 (コースレベル II)

中島 幹人

 光学材料としてのプラスチックは高屈折率化の技術開発が進み、眼鏡レンズはプラスチックレンズが主流となった。本稿では、眼鏡レンズの素材について、主にプラスチックレンズの種類と特性をまとめ、ハードコートや反射防止膜の特徴、問題点など今後の課題を含めて解説する。

  


(43) 網膜疾患 I (コースレベル III)

森 一成

 網膜疾患は2つのコースから成る。第1回は正常な眼底所見をまず述べ、中心動脈閉塞症、静脈閉塞症、Coats病、Von Hippel Lindau病など、網膜の血管異常について、その症状、診断法、治療法を多数の眼底写真を使って解説する。

  

(44) 網膜疾患 II (コースレベル III)

森 一成

 網膜の疾患は急激な視力低下や視野欠損を起こし、失明に至ることもある。網膜疾患第2回では、中心性網脈絡膜症、加齢黄斑変性、黄斑円孔、網膜剥離、網膜色素変性症、網膜腫瘍について、その症状、眼底所見、診断法、治療法を詳しく解説する。

  

(45) 発達障碍児の視覚発達検査 (コースレベル III)

加藤 元嗣

 発達障碍の子供は小学校の1クラスに一人は在籍している確率です。この項目では自閉症スペクトラム障碍の子供たちがよく抱える形態視や空間視の問題を主題とします。たとえ視力が1.0であったとしても、また両眼視に問題がなかったとしても視覚発達の遅延から来る学習や運動の困難に苦慮することは少なくありません。

  

(46) 波面センサーと屈折検査 (コースレベル II)

関 真司

 従来の屈折検査では、球面、シリンダー度数とその軸のみが測定され、眼光学系の高次収差は考慮されてこなかった。しかし、よりよい視覚を得るためには、低次及び高次の収差の補正が必要である。
 補正視力が 1.0 あっても、なんとなくボケている、夜光の回りに光輪やコメットが見える等を訴える人がいる。その原因のひとつが眼光学系の高次収差で、これを補正することの重要性が認識されるようになった。新しい高次収差測定装置や新設計の眼鏡レンズの出現で、この高次収差への対応が可能になってきた。

  

(47) 結膜疾患 (コースレベル III)

森 一成

 結膜は眼瞼の後面と眼球の前面をおおう薄い膜で、まばたきや眼球の運動を円滑にする粘膜である。結膜の疾患を次の10項目に分けて、それぞれの症状・原因・治療法を説明する。
カタル性結膜炎、濾胞性結膜炎、アデノウイルス角結膜炎、急性出血性結膜炎、偽膜性結膜炎、 クラミジア結膜炎、アレルギー性結膜炎、翼状片、電気性眼炎、結膜乾燥症。

  

(48) 輻湊の4要素と斜位 (コースレベル II)(後援:JOA)

伊藤 克也

 眼球のよせ運動は、視線を遠くから近くの目標に移す時のような、両眼の視線に対し反対方向に動く眼球運動で、非共同性の眼球運動である。緊張性輻湊、調節性輻湊、近接性輻湊、融像性輻湊の4要素から成る。
このコースでは水平方向のよせ運動と斜位の関係について解説する。

  

(49) オプトメトリー検眼を習得-屈折測定 (コースレベル II)

伊藤 克也

 このプログラムでは、米国オプトメトリストがどのような視機能測定を行っているか、問診から順を追って#7A(両眼において最高視力が得られるマイナス最弱度数またはプラス最強度数)までを解説することにする。
 また、今までに出版されている米国式21項目検査の解説書には記載されていない内容(検査中に困ったときの対処法など)の解説も試みたいと思う。

  

(50) 予想フィッティング (コースレベル II)

吉原 智

 フィッティングとは、ただメガネが下がらないようにすることではなく、検眼にて決定した度数効果が光学的に最大限発揮できるようレンズ位置を調整することである。またメガネの装用を忘れる程の快適な装用感が得られる調整も必要である。且つ、メガネは顔の中心に位置するため美的要素も大きく、美的調整も重要となる。
 今回は、解剖学的調整と美的調整において重要となる頭部骨格形状の理解をもとにしたフレームの選定方法や調整方法を学ぶ「予想フィッティング」に関して述べる。

  

(51) ぶどう膜疾患 (コースレベル III)

森 一成

 ぶどう膜炎とは、ぶどう膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)に生じる炎症性疾患の総称である。本稿では、ベーチェット病、サルコイドーシス、Vogt-小柳-原田病、HTLV-I関連ぶどう膜炎、Fuchs虹彩毛様体炎、Posner-Schlossman症候群、眼トキソプラズマ症、交感性眼炎、ぶどう膜悪性黒色腫について症状、診断、治療法を解説する。

  
  

(52) 不同視の検査選択と対応 (コースレベル II)(後援:JOA)

伊藤 克也、今枝 大

 不同視とは屈折状態(異常)の程度が左右眼で異なる状態を言う。屈折状態の差が 2.00 D 以上の場合、それを光学的に完全補正すると様々な症状や問題が現れ、メガネ等の使用が困難になる。
 今回は不同視を光学的に補正しない場合、また補正した場合、どの様な問題が起きるのか、そしてどの様な対応方法があるのかを紹介する。

  

(53) 乱視測定--雲霧法 (コースレベル II)(後援:JOA)

吉原 智

 屈折測定において重要となる、自覚的乱視測定。その一つである雲霧法は、ファンダイアル視標を用いるベーシックな乱視測定方法として知られている。
 その反面、クロスシリンダー法の方が、現場では多く活用されている現状がある。両者ともに特徴を持った方法なのに雲霧法が敬遠される要因は、光線追跡での前焦線と後焦線の理解度による。
 今回は、乱視測定において重要な前焦線と後焦線の考えを用いて雲霧法を解説する。

  

(54) 眼鏡度数提案の基礎 (コースレベル III)(後援:JOA)

伊藤 克也

 眼鏡装用の目的は個々によって異なる。眼鏡度数を決める重要なポイントは必要視力(見たいものの大きさ)とその距離である。また両眼視機能が低下していないかどうかも重要である。
 場合によっては部分補正を提案することもあるが、両眼視機能への影響やどのようなぼやけが残るのかは把握しておきたい。
 このコースでは眼鏡度数を決めるために必要な視科学の総合的な知識を復習することにする。

  

(55) 脳の仕組み (コースレベル III)(後援:JOA)

木下 靖子

 神経系の構造を学ぶことによって、知覚がどのように成立するかを理解することができる。
私たちの身体の中には神経がびっしりと張り巡らされている。その中枢となるのが脳と脊髄で、中枢神経系から枝分かれしていく末梢神経系に運動の命令の信号を送ったり、末梢神経系から受け取った感覚(知覚)の信号を受け取り認識したりする司令塔の役割をしている。
 このコースでは、中枢神経の脳について仕組みと機能を解説する。

  

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